宮島達男と、亞洲大学附属現代美術館の李玉玲(リン・ユリン)館長による対談。
本対談では、TAO ART(台北)と亞洲大学附属現代美術館(台中)で同時開催された二つの個展のコンセプトを軸に、宮島の創作の三本柱である「それは変化し続ける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」の本質に迫ります。
TAO ART では、宮島の最も核心的かつベーシックな芸術理念を凝縮して提示しています。一方、亞洲大学附属現代美術館 では、それらの理念がいかにして社会へ開かれ、人々と繋がり、新たな挑戦を生み出していくのかという点に焦点を当てています。
「戦争の反対はアートだと思っています」——。 宮島はそう語ります。アートを通じて戦争を阻止し、私たちが今享受している「奇跡に近い、壊れやすくも尊い平和」を守り抜くこと。そこには、一人の表現者としての切実な願いと、深い社会への眼差しが込められています。
台湾の観客に向けて、宮島はこうアドバイスを送っています。 「まずは難しい理論を抜きにして、純粋に作品を『楽しんで』ほしい。何かを感じ、心に響くもの(共鳴)があったなら、その時に初めて、今お話ししたような生命の哲学を少しだけ思い出してみてください。」
知識としてのアートではなく、五感で体験するアート。その先に、宇宙や生命の永遠の循環というテーマへの入り口が待っています。
